まだ残暑が厳しいこの頃です。
今年の夏は6月下旬から35℃超えの異常な暑さでした。
特に群馬県伊勢崎市では6月25日に40.2℃の最高気温を観測しました。
6月に40℃超えは、国内観測史上初のことです。
さらに、記録的大雨が次々と発表され、
東北の日本海側や北陸で河川の氾濫が相次いで発生。
これらのことから気象庁により「異常気象」に認定されました。
ではこの原因は一体何なのでしょうか。
この記事で書かれている内容
偏西風による影響
気象庁は偏西風の蛇行で上層と地表付近の高気圧が記録的に強まったことに、地球温暖化による気温の上昇傾向などの影響が加わったとの見解を示しました。
また、検討会によると、偏西風が日本付近で北に強く蛇行したことで、上層の高気圧と地表の太平洋高気圧がこの時期としては非常に強まりました。
今年はフィリピン付近で海面水温が高くなり、海流による対流活動が極端に強まったことも、太平洋高気圧の張り出しを強めることにつながったといいます。
異常気象
6月下旬から7月の初めにかけて、東日本や西日本で観測された記録的な猛暑について、気象庁は「異常気象に該当する」との見解を示しました。
「異常気象分析検討会」では、今年の夏のこれまでの天候や今までの天候を照らし合わせて検討した結果、6月下旬から7月の初めにかけて東日本や西日本で観測された記録的な猛暑について、「異常気象に該当する」との見解を示しました。
そして、「この異常な高い気温は、地域の平均歴代1位ということもあるので、異常で極端な状態と言って差し支えない」とも考えているとのことです。
検討会はまた、地球温暖化の進行に伴い、大気中の水蒸気が長期的に増えたことで、この夏の雨量を底上げした可能性があるとも指摘しました。