河野太郎デジタル相が13日の閣議後の記者会見で、新型コロナウイルス感染者との接触を確認するスマートフォンアプリ「COCOA(ココア)」の機能を停止する方針を明らかにしました。
この記事で書かれている内容
COCOA(ココア)とは?
COCOAは、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、感染者と濃厚接触の可能性がある場合に通知が来るというシステムのアプリです。
2020年6月から今年8月末までのダウンロード数は4000万件ほどにまで登りました。
COCOAの仕組み
保健所の支援システムが陽性者の把握(処理番号の送付)
→陽性者は処理番号、発症日などの登録
→厚生労働省のサーバーが接触の可能性をアプリ利用者に通知
→アプリが接触者外来の案内を出す
接触の探知・記録は15分1m以内いたことで接触が記録されます。
なぜCOCOAを中止に?
感染者の氏名などを確認する「全数把握」の見直しに伴い、COCOAの必要性が薄れたと判断。
機能停止の日程などは今後明らかに。
COCOAでは、感染者と接触があっても通知されないといったトラブルが相次いだことで、「改善すべき点をしっかりまとめ、今後の感染爆発につないでいかないといけない」との強い主張です。
また、利用者へのアンケートも実施したいとして、アプリをすぐに削除しないよう呼び掛けがあります。
思ったこと
成人式などでもアプリのインストールが義務付けられました。
開発に数億円もかかっているわりには、そこまで効果を実証できなかったという声が多い様子です。
海外の対策とも比較してどこに問題があったのかを検証するのは大切だと思う。
性能に関しては、日本国内でも安価で使いやすく、問題があればリアルタイムに反映できる素晴らしい技術を持ったアプリを開発できる企業もあったはずですが、
大企業に関わらず、どうすれば見つけられるのか、改めて考えてほしいです。
しかし、好意的に見れば、過去に例を見ない事態に急遽システムを作ったわけですから不具合が多くても致し方なかったでしょう。
IT後進国化にならないためにも、質は悪くてもトライは続けて欲しいです。
日本に限らず、また新たな感染症は発生するでしょうから、それにつなげられる形でも今回の経験はムダにせず、上手く次につなげる改良を期待します。